昨今、都内の小学生の40%、首都圏の小学生20%前後が私立中学を受験しています。
中高一貫の六年間の私立教育は魅力的ですし、受験で得られるものもたくさんあります。
一方で、行き過ぎた小学生からの中学受験勉強に対する懸念もあり、我が子の成長に合わせて高校受験を選ぶご家庭もあるようです。
私立中学受験の向き不向き
親が私立の良さを話した時に、話しに乗ってくる子供は受験向き
当たり前ですが、学校へ通うのは子供ですので大前提として本人が嫌がっていないことが挙げられます。
子供によっては、仲良しのお友達と違う学校へ行くのを嫌がる子がいますが、行きたくない十分な理由になります。
そんなことも気にならずに、私立の良い面をどんどん興味深く聞いてくる子供には惜しみなく伝えてあげるのがいいでしょう。
学校の授業内容が簡単にわかり、多少でも退屈な子供は受験させてみるのもいい
好奇心旺盛で、勤勉であり、競争心も高く、授業だけでは物足りないようであれば進学塾へ通わせ、より多くのことを学べる機会を与えてあげるのもいいかもしれません。
ある意味勉強をゲームのように捉え、楽しむことすらできる子供もいます。
中学受験は親の覚悟も必要
中学受験の勉強は、失敗や挫折の連続です。失敗をするたびに叱ったり、がっかりしていては、最後まで持ちません。
そして、入試そのものも失敗の可能性もあります。
その時に失敗を受容し、次に繋げられる親の覚悟があるかどうかはとても大きな要素です。
子どもの入試を、「親の資質」を試されるものと勘違いしている姿もよく見られます。
我が子が受験に失敗したときに、親が本人よりも落ち込むという話も聞きます。
受験は親のステイタスのためにするものではない、という当たり前のことを前提とした上で子供の可能性を試してみるのでしたらいいでしょう。
公立中学の良さ
同質性の高い私立中学とは違い、多様性がある公立中学校では、私立中学では考えられないようなことがいろいろ起きると思います。
友達、先輩後輩の関係もそうですし、部活動も部によっては、やり過ぎと言えるほど熱心です。
それゆえに時間の使い方、体力の分配、目標設定とそれに向けての努力など、必然的にスケジュール管理を自分で行っていくようになります。
逞しさやバランス感覚が身につき、視野の広さや懐の深さを少しずつ培っていくこともできるでしょう。
高校受験は子供本人の意思決定で
小学六年生の受験よりも、中学三年生の受験の方が子供も成長していますし、子どもが初めて自分で自分の人生を決める瞬間だと思います。
悩み苦しみ、そして勝負をした経験は、かけがえのないものとなることでしょう。
努力次第で、自ら希望の学校へ進むことができるということを身を以て体験するのだと思います。
そしてこの時期、ひたすら親は応援することしかできません。
まとめ