平成も残すところあと少しなってきました。
さて、なぜ元号が変わることになったのでしょうか?
改めてその理由を確認して見ましょう。
元号はいつから使われていた?
日本で最初に元号が使われたのは飛鳥時代になります。
今から1300年も前のことになります。
当時から天皇が交代するたびに元号が変わってきたようですが、それ以外の大災害や戦いがあった時にも、元号が変わったようなのです。
新しい元号に変えることで、新しい時代を作りたい、という希望があったのですね。
しかし明治時代になると、政府が「一世一元のみこのとり」というものを発行しました。
これは一代の天皇に一つの元号、という意味です。
そして次に昭和54年に「皇位継承があった場合にのみ元号改定を認める」という元号法が発足されました。
元号はどのように決められる?
では元号はどのように、誰によって決められるのでしょうか?
今までは、中国の古典「四書五経」から決められていたようです。
これは儒教(古代中国に起こった、孔子の思想に基づく教え)で最も大切とされている教えです。
これをヒントに、総理大臣や、大学教授などが集められて色々な案を出していくと言われています。
今回は作家の林真理子さんや、IPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中教授なども選ばれていましたね。
「令和」の出典は、現存する日本最古の歌集『万葉集』の「梅花(うめのはな)の歌」三十二首の序文が出典とされたようです。
日本の書物からの出典は今回が初めてのようですね。
海外では台湾も元号と似たものがある
台湾にも日本の元号に似た「中華民国暦」というものがあります。
これは中華民國が成立した1912年を紀元としたものです。
台湾ではあちらこちらで「民国○○年」 とか「中華民国○○年」という表記を見かけます。
よく目にする場面といえば、コインに刻印されている発行年、レシートの日付等にも西暦ではなく中華民国暦が使用されています。
新元号はいつから?
新しい元号に変わるのは5月1日です。
国民の生活になるべく影響が出ないよう、早めに設定されましたね。
では新しい元号は、どのような基準で選出されるのかというと
- 国民の理想となるようなふさわしい意味を持つものであること
- 漢字2文字
- 書きやすいこと
- 読みやすいこと
- 以前に使用されていないこと
が挙げられています。
「令和」は確かに読みやすく、言いやすい2文字ですよね。
穏やかな響きもなんだか心地良いですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
昭和は64年で終わり、平成は31年で幕を閉じようとしています。
昨今、時代は流動的で色々なことが目まぐるしく変化していきます。
新しい元号「令和」を機に、より良い方へ流れが向かうよう未来へ向け希望を持ちたいですね。