20世紀は「定住」が極々一般的な生活様式でした。
しかし21世紀に入り、インターネット、LLCの台頭などで、仮想的にも物理的にも世界が一挙に近くなりました。
であれば、一国だけにとどまらず、2カ国以上を使って生活するスタイルも、これからどんどん一般化すると考えられます。
人生100年時代、そのような選択肢も十分可能であると思います。
これからますます流動的な時代となる中で、日本以外の国に自分が好きなだけ住める国があり、権利があるというのはとても心強く、安心できるのではないかと思います。
移住をしなくてもよく、ベースは日本にあって、年間で数ヶ月、他国に住む、というプチ移住のライフスタイルでもいいですよね。
目次
フィリピンが移住におすすめの理由
フィリピンがおすすめの理由は
- 南の国
- 飛行機で約5時間
- 親日
- アジアで一番の英語圏
と、日本人にとって驚くほど良い条件だからです。
一年中温暖な気候
まず気候ですが、特に日本の真夏に比べるとフィリピンは避暑地と思えるほど日陰は涼しくエアコンをほぼ使わない生活になります。
ほとんどのマンションにはプールとジムがついており、日中はプールで涼んでいる人が多くいます。
10月前後に雨季といわれる季節がありますが、一日中雨が降る日は少なく、夕方にスコールが降る日か多いという感じです。
年間通して温暖差が少なく、Tシャツ・短パン・サンダルという格好でいられるので、衣服などの出費は本当に少なくて済むでしょう。
フィリピンの可能性と魅力
21世紀はアジアの時代と言われており、そのアジアの中でも、きれいに人口動態を描き、長期的に人口増加が見込まれているのがフィリピンです。
人口動態がきれいというのは、一番の国の担い手となる若者が高齢者より多い状態で極めて健全なピラミッド型の世代分布(下方は若年層、上方は高齢層)です。
そして、人口増加は2050年を過ぎても伸びる予測がされています。
経済とは人口の数とざっくりと見ることもできる為、今後、フィリピンが経済的に伸びていくのは間違いありません。
その伸びていく国に身をおいておくことは、非常に魅力的だと思います。
今後人口減少していく日本のみの選択肢だけでは不安であり、将来の為になるべく幅広い選択肢を予め用意しておきたい、という理由で移住を決める方も増えると思います。
さらにフィリピンは、アジア諸外国に非常にアクセスしやすい位置にあります。
香港、タイ、マレーシアなど、飛行機で約2時間ほどで行くことが可能な点も魅力だと思います。
また、毎年、花粉症にお悩みの方には非常に良いと思います。
なぜなら、フィリピンでは花粉症に悩まされることがない為です。毎年の花粉症での苦しみがなくなるだけでも、人生の楽しさが増すのではないでしょうか。
フィリピン移住するためのビザ
フィリピンの永住権といえばクウォータービザがありますが、日本人年間50名の制限があり、5万USドルのデポジットと高額なエージェント費用が必要です。
とりあえず長期滞在しようと考えておられる方はSRRVビザ(リタイアメントビザ)が一番いいのではないでしょうか。
リタイアメントビザは、クオータビザと違い、申請する上での人数制限もなく、2万ドルないし5万ドルの預託金をフィリピンの退職庁に預け入れしておくことで、簡単にリタイアメントビザの取得が可能です。
その名の通り基本的には退職した人を対象とするビザで、年齢や年金の有無などで預託金の金額が変わりますが、35歳以上であれば取得することができます。
- 無犯罪証明書(日本の警察で取得し領事館で英訳するのが一般的)
- 健康診断書(指定された医療機関で行う)
などの必要書類を完備し、PRA(フィリピン退職庁)に申請、日本から預託金を送金後、1か月以上の滞在により取得することができます。
リタイアメントビザはクオータビザに比べハードルはだいぶ低く、申請すればほとんどの方が取得できるようです。
種類によっては夫の申請で、妻と子供のビザも同時に取得できます。
SRRV(リタイアメントビザ)の中には、
- 預託金を投資で転用できる「クラシック」
- 転用できない「スマイル」
- 介護が必要な方の「ヒューマンタッチ」
などいくつかの種類があります。
日本人のビザの取得は言葉(英語)の関係でエージェント(ビザ取得代行業者)に依頼する人が多く、代行手数料が10万円以上かかりますが面倒な書類作成や申請などを代行してくれますのでとても助かります。
年齢が50歳以上で年金なしであれば、預託金は20,000USドル(日本円で約220万円)ですが、クラシックはビザ取得1ヶ月後であればいつでも投資転用が可能ですので、例えばマンションの購入費用に当てても良いと思います。
50歳以上で年金受給者ならば、預託金は10,000USドル(日本円で約110万円)、
35歳以上50歳未満の場合の預託金は50,000USドル(日本円で約550万円)。
そしてSRRV(リタイアメントビザ)の特徴は就労が可能であることです。
日本からフィリピンへ行く際、滞在30日以内の場合はビザなしで入国可能、滞在期間の延長もフィリピンで手続きすることができますが、日本からの出国時に帰りの航空チケットまたは第3国への出国チケットを購入して提示する必要があります。
しかし、SRRVを保有していれば滞在期間の制限はないため不要となります。
また、フィリピンの自動車運転免許取得は基本的に1年以上滞在できるビザが必要ですがSRRVがあればその条件をクリアすることができます。
さらに、レストランでの食事や買い物の際、お店によってはカード提示により10%引のサービスが受けられますので、高額の支払い時は思いのほかお得です。
SRRV・リタイアメントビザの更新について
ビザの更新は毎年、360USドル(日本円で約4万円)の更新料がかかります。
とはいうもののSRRVは日本人だけでなく他の外国の移住者の多くが保有するビザです。
一年中フィリピンに居住してる人だけでなく、頻繁にフィリピンを訪れる人であれば保有する価値はあると思います。
昨今ではLLCなどの格安航空会社も出てきており、東京大阪間の新幹線と同じ価格で行き来することも可能となっているので、日本人にとって良いポイントであるのは間違いありません。
物価が安い
家賃:15,000ペソ(日本円で32,000円)
日用品:5,000ペソ(日本円で11,000円)
食費:5,000ペソ(日本円で11,000円)
光熱費:2,200ペソ(日本円で5,000円)
インターネット費:1,000ペソ(日本円で2,000円)
(1ペソ2,13円で計算 2019年3月現在)
個人差もありますが、1ヶ月40,000ペソ(=85,000円)程度あれば生活ができるといえ
ますね。
また、毎年、花粉症にお悩みの方には非常に良いと思います。
なぜなら、フィリピンでは花粉症に悩まされることがない為です。毎年の花粉症での苦しみがなくなるだけでも、人生の楽しさが増すのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人生100年と言われる時代となり、将来日本のみの生活基盤だけでなく、日本以外の選択肢も取得し、保険的な安心と楽しみを得たいとお考えの方には、フィリピン移住はとてもおすすめだと思います。