芸能

所沢中2殺害事件、親友だった?!教科書や、腕をつねるトラブルも。母親が心境を語る

所沢市で中学2年生の男子生徒が、同級生、それも仲が良かったはずの友達からナイフで刺されて亡くなってしまうという痛ましい事件が起こりました。

人間関係のトラブルだったと思われますが、どんなことが彼らの周りで起こっていたのでしょうか?

教科書がなくなったことから二人が口論に

 

        

                           東京新聞より引用

所沢市の市立中学二年本郷功太郎さん(13)が殺害され、同級生の少年(14)が逮捕された事件は本当に痛ましい事件ですね。

捜査関係者によると、少年は動機について「以前、教科書を隠されたことを否定され、けんかになった」とし、「つねられたこともあった」などと供述しているといいます。

埼玉県警は亡くなった本郷さんへの積み重なった思いがあったとみて、背景や動機の解明を慎重に進めているようです。

仲が良かったともみられていた同級生同士がなぜ、けんかで収まらず、殺害という痛ましい事件になってしまったのでしょうか。

周りからは「二人は仲がいい」と思われていた?

二人を知る同級生の女子生徒(13)は「いつも一緒にいるイメージだったのに」と、驚きを隠せないでいるといいます。

中学校の校長によると、二人は同じ小学校出身だといいます。

ともにおとなしい性格で中学では卓球部に所属し、二年で同じクラスになって一緒にいる時間が増えたようです。

事件当日の日も普段通りに登校し、二人が廊下で話す様子を同級生が見ているようです。

埼玉県警によると、少年は調べに対し、以前から見当たらなくなっていた教科書について「『隠した』と問い詰めたら否定され、けんかになった」と供述しているといいます。

埼玉県警は口論から、突発的に台所から包丁を持ち出して刺したとみています。

教科書がなくなる、ということは小学生や中学生にとって、ものすごいストレスではないでしょうか?

教科書を忘れてしまったときの、あの焦る気持ちは言葉に表せませんよね。

まず、先生に忘れたことを報告しなければいけない。

隣の席の子に見せてもらうときも、大変気まずいものです。

それなのに、ずっと教科書がないまま、この生徒は授業を受けていたのでしょうか?

先生は教科書がなくなったことに対して、何も感じてなかったのでしょうか?

教科書がない場合、すぐに予備を手配したり、誰かが間違って持っていないか確認したりすると思うのですが。。。

中学生にとって教科書の存在はそのくらい、大きなものだと思います。

実際、亡くなってしまった生徒のところから教科書は出てきたのでしょうか?

本当に仲が良ければ、相手が教科書を隠すか隠さないか、わからなかったのでしょうか。。。

所沢事件、生徒は担任の先生に相談していた!

 

少年の犯罪心理に詳しい碓井真史(うすいまふみ)・新潟青陵大大学院教授は「真面目な子ほど、ストレスの吐き出し方が分からない。その点に関して本人や周囲がうまく対応していれば、事件は起きなかったのでは」とみています。

所沢市教育委員会によると、少年は事件の一カ月ほど前、担任教師に「(本郷さんに)五月中旬から二十回以上つねられている」と相談し、腕にはつねられた痕も確認されたといいます。

つねる跡も確認されていたのに、いくら相談の二日後に少年が「『もうやらない』と言われたので大丈夫」と話したといっても、学校側は「本当に何もやってこないか?」などのフォローはなかったのでしょうか?

「もうやらない」なんて誰でも言えますよね。

そして親御さんも腕のつねられた跡などは把握していたのでしょうか?

加害者の生徒は「上下関係ができていた」とも話しています。

今に始まった話ではない、と。

中学2年生は本当に学校しか人間関係がないような、狭い世界で生きています。

他にも同級生がいたと思いますが、付き合う友達を変えたりすることは不可能だったのでしょうか。

仲が良くなるに連れ、上下関係ができるなんて相性がとても悪いということですよね。

これはそもそも親友ではありません。

専門家は、「もっと詳しく聞き取りをするべきだったのでは?」と指摘

元家裁調査官で、NPO法人非行克服支援センター相談員の伊藤由紀夫さんは「十四歳はまだ子ども。大丈夫かどうかの見極めは難しい。もう少し詳しく二人から聞き取りをしても良かった」と指摘しています。

伊藤さんは四十年近く、非行少年に寄り添ってきたようです。

最近は高齢化や核家族化で、子どもたちが親族らの葬式に出席する経験が少なく、人の死と向き合う機会が減っているとし「命の重みを感じにくくなっている」と危惧しているようです。

今回の少年も「刺したらどうなるかまでは考えられなかったのではないか」と推測しています。

突発的な行動に出てしまった、とてもいたたまれない事件ですね。

「家庭や学校で、成績や進学先の方が重要とされ、交換がきかない命について、話し合う機会が薄れているのでは」と話しています。

伊藤さんは「学校と家庭という狭い世界に身を置く子どもたちは、誤った解決策を正しいと思い込みやすい」と説明。「子どもが『もっとSOSを出してもいいんだ』と思える雰囲気を大人がつくることが必要だ」と話しています。

しかし今回は生徒がきちんと先生に報告し助けを求めています。

中学2年生の生徒が困った挙げ句、先生に相談するという経緯にいたる勇気などをもっと真剣に受け止めていれば、対応の仕方が変わったのではないでしょうか?

中学2年生にとって、先生は本当に頼りになる存在だったに違いありません。

本当に悔やまれる惜しいことですね。

亡くなった生徒の母親が心境語る

 

今回の事件で、刺されて亡くなってしまった母親が心境を語っています。

信じられませんでした。功太郎は彼のことが好きだったと思うんです。信じられません」「息子が強い口調で友達と話すようなトラブルもなかった」と。

この「好き」の表現の仕方が間違っていなかったのか、20回以上も、跡がのこるほど強くつねる、という行為が何だったのか、やはり「仲がよい」といっても首をかしげたくなるような関係であったことは間違いないと思います。

「大切に育ててきた息子との突然の別れがいまだに信じられません。なぜ、息子がこのようなことに遭わなければならなかったのか、ただただ悔しく、犯人を許せない気持ちでいっぱいです」といっています。

気に入らないからと同級生を刺してしまうようなことは、想像がつきませんから、本当に悔やまれる事件ですね。

まとめ

 

将来がある中学生の事件は本当に悲しく、残念でありません。

亡くなってしまった生徒のご冥福をお祈りします。